証券会社の選び方

証券会社の選び方

株式投資を始めようと思ったとき、多くの人が迷うのが「どの証券会社を選べばいいのか」という問題です。

証券会社によって、取引手数料、取り扱っている商品、NISAへの対応、スマートフォンアプリ、投資情報、ポイントサービスなどが異なります。

特に初心者の場合、「大手だから安心」「手数料が安いから」という理由だけで決めるのではなく、自分がどのような投資をしたいのかを考えてから選ぶことが大切です。

この記事では、証券会社を選ぶときに確認したいポイントを初心者向けに分かりやすく解説します。

この記事で分かること

  • 証券会社の基本的な役割
  • ネット証券と店舗型証券会社の違い
  • 証券会社を選ぶときの重要な比較ポイント
  • 手数料を比較するときの注意点
  • NISAを利用する場合の選び方
  • 初心者が確認したいサービス
  • 証券会社選びで失敗しないための注意点

証券会社とは?

証券会社とは、株式や投資信託などの金融商品を売買するためのサービスを提供する会社です。

個人投資家は証券会社に口座を開設し、その口座を通じて株式の注文や投資信託の購入などを行います。

現在はインターネットを利用して取引できるネット証券が広く利用されており、スマートフォンだけで口座開設から取引まで進められるサービスもあります。

証券会社にはどんな種類がある?

証券会社を大きく分けると、インターネットを中心にサービスを提供するネット証券と、店舗や担当者によるサポートを重視する店舗型証券会社があります。

項目 ネット証券 店舗型証券会社
主な取引方法 Web・アプリ 店舗・電話・Webなど
担当者への相談 サービスによって異なる 相談できる場合がある
手続き オンライン中心 店舗や電話で対応する場合がある
向いている人 自分で情報収集して取引したい人 担当者に相談しながら進めたい人

どちらを選ぶべきかは、投資経験や求めるサポートによって変わります。

証券会社を選ぶときの7つのポイント

証券会社を比較するときは、次のポイントを確認しましょう。

  1. 取引手数料
  2. 取り扱い商品
  3. NISAへの対応
  4. スマートフォンアプリ
  5. 投資情報
  6. ポイント・銀行サービスとの連携
  7. サポート体制

すべての項目を同じように重視する必要はありません。自分の投資目的に合わせて優先順位をつけることが大切です。

1.取引手数料を確認する

証券会社を選ぶとき、多くの人が最初に確認するのが手数料です。

株式を売買するときなどに手数料が発生する場合があり、証券会社によって料金体系が異なります。

最近は一定の条件を満たした国内株式の取引について手数料を無料としているサービスもありますが、無料になる条件は証券会社によって異なるため注意が必要です。

自分の取引方法で比較する

手数料を比較するときは、「一番安い証券会社」を探すだけでは不十分です。

例えば、少額で長期的に投資する人と、短期売買を頻繁に行う人では、重視する料金体系が異なります。

国内株式だけでなく、外国株式や投資信託などを取引する場合も、それぞれの手数料やコストを確認しましょう。

2.取り扱っている商品を確認する

証券会社によって取り扱っている金融商品は異なります。

主な商品には、国内株式、外国株式、投資信託、ETF、債券などがあります。

自分が投資したい商品を決めている場合は、口座を開設する前に取り扱い状況を確認しましょう。

投資信託を中心に考えている場合

投資信託を積み立てたい人は、取扱本数だけを見るのではなく、購入したい投資信託があるかを確認することが重要です。

同じような投資対象の商品でも、運用方針やコストなどが異なる場合があります。

外国株式を購入したい場合

外国株式への投資を考えている場合は、取り扱っている国や市場、銘柄数などを確認しましょう。

外国株式では国内株式とは異なる手数料や為替に関するコストが発生する場合もあります。

3.NISAを利用するなら対応状況を確認

新NISAを利用して資産形成をしたい場合は、NISAのサービス内容も重要な比較ポイントです。

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。

つみたて投資枠では長期・積立・分散投資に適した一定の商品が対象となり、成長投資枠では対象となる株式や投資信託などを購入できます。

証券会社を選ぶときは、NISAに対応しているかだけでなく、自分が購入したい商品が対象になっているかも確認しましょう。

4.スマートフォンアプリを比較する

ネット証券を利用する場合は、スマートフォンアプリの使いやすさも重要です。

株価を確認したり、保有資産を確認したり、注文を出したりする場面でアプリを利用することになるためです。

確認したい機能

  • 株価やチャートを見やすいか
  • 注文画面が分かりやすいか
  • 保有資産を確認しやすいか
  • ニュースを確認できるか
  • 入出金の操作がしやすいか
  • セキュリティ機能が用意されているか

機能が多ければ必ず使いやすいとは限りません。投資初心者の場合は、必要な情報を簡単に確認できることも重要です。

5.投資情報の充実度を見る

証券会社によっては、企業情報、決算情報、ニュース、株価チャート、ランキングなどの投資情報を提供しています。

初心者の場合、自分で情報を集めることに慣れていないため、こうした情報サービスが充実している証券会社は比較候補になります。

ただし、証券会社が提供する情報だけを見て投資判断をするのではなく、企業の公式発表や決算資料なども確認することが大切です。

6.ポイントサービスや銀行との連携を見る

証券会社によっては、投資信託の保有やクレジットカードによる積立などでポイントが貯まるサービスを提供しています。

また、銀行口座との連携によって入出金を便利にできるサービスもあります。

ポイントサービスは長期的な投資では魅力の一つになりますが、ポイントだけを理由に証券会社を決めるのはおすすめできません。

手数料、取扱商品、NISA、アプリなどを総合的に比較したうえで、自分にとってメリットがあるかを判断しましょう。

7.サポート体制を確認する

投資初心者の場合、口座開設や入出金、注文方法などで分からないことが出てくる可能性があります。

そのため、問い合わせ方法やサポート体制も確認しておきましょう。

電話、チャット、問い合わせフォームなど、証券会社によって対応方法が異なります。

特に初めて証券口座を開設する人は、困ったときに確認できる窓口があるかをチェックしておくと安心です。

初心者は「何に投資するか」を先に決める

証券会社を選ぶときは、会社を先に決めるのではなく、「自分は何に投資したいのか」を先に考えると比較しやすくなります。

例えば、NISAで投資信託を積み立てたい人、国内株式を中心に投資したい人、外国株式にも投資したい人では、適した証券会社の条件が変わります。

投資目的 確認したいポイント
NISAで積立投資 対象商品・積立機能・手数料
国内株式 取引手数料・注文機能・企業情報
外国株式 取扱市場・銘柄数・為替関連コスト
少額投資 最低投資金額・少額投資サービス
スマホ中心 アプリの操作性・情報の見やすさ

初心者が証券会社選びで失敗しやすい例

有名という理由だけで決める

知名度の高い証券会社は安心感がありますが、すべての人に最適とは限りません。

自分が利用したい商品やサービスがあるかを確認したうえで選びましょう。

手数料だけで決める

手数料は重要ですが、取扱商品やNISA、アプリ、情報サービスなども長期的な使いやすさに関係します。

特に長期間利用する予定なら、総合的に比較することが大切です。

ランキングだけで決める

証券会社のランキングは比較のきっかけとして便利ですが、ランキング上位だから自分にも合うとは限りません。

ランキングを見る場合も、なぜ評価されているのかを確認し、自分の条件と照らし合わせて判断しましょう。

証券会社を比較するときのチェックリスト

候補を2~3社程度に絞ったら、次の項目を比較すると判断しやすくなります。

  • 口座開設の手続きが分かりやすいか
  • 国内株式の取引条件が自分に合っているか
  • 外国株式を取り扱っているか
  • 投資信託の品ぞろえは十分か
  • NISAに対応しているか
  • 希望するNISA対象商品を購入できるか
  • 手数料やその他のコストが分かりやすいか
  • スマートフォンアプリが使いやすいか
  • 投資情報を確認しやすいか
  • ポイントサービスが自分に合っているか
  • 銀行との連携が便利か
  • 問い合わせ方法が自分に合っているか

証券会社を複数比較するメリット

最初から一社に決めるのではなく、複数の証券会社を比較することで、それぞれの特徴が見えやすくなります。

例えば、A社は投資信託が充実している、B社は国内株式の取引環境が使いやすい、C社はポイントサービスが便利、といった違いがあります。

比較するときは、単純に「どちらが優れているか」ではなく、「自分に必要なサービスがどちらに多いか」という視点で見ることが重要です。

証券会社を選んだらすぐに大きな金額を投資する必要はない

証券口座を開設したからといって、すぐに大きな金額を投資する必要はありません。

まずはログイン方法、入出金、注文画面、保有資産の確認方法などを把握し、サービスの使い方に慣れていきましょう。

実際に投資を始める場合も、自分の生活に無理のない範囲から始めることが大切です。

証券会社を選ぶ前に投資の基本を学ぶ

証券会社を選ぶことと同じくらい重要なのが、投資そのものについて理解することです。

株式投資では、購入した株式の価格が上昇することもあれば、反対に下落することもあります。

また、企業の業績や経済情勢、金利、為替など、さまざまな要因によって株価は変動します。

「おすすめの銘柄」を探す前に、株式投資の仕組みやリスク、企業分析、資産配分などの基本を学んでおくと、証券会社や投資商品を選ぶときにも役立ちます。

投資について体系的に学びたい場合は、ファイナンシャルアカデミーのような投資講座を利用する方法もあります。

株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー

証券会社の選び方に関するFAQ

初心者はネット証券と店舗型のどちらを選べばいいですか?

自分で情報を調べてオンラインで取引したい人はネット証券が候補になります。一方、担当者に相談しながら投資を進めたい人は、店舗型証券会社も比較するとよいでしょう。

証券会社は手数料が安いところを選べばいいですか?

手数料は重要な比較ポイントですが、それだけで決める必要はありません。取扱商品、NISA、アプリ、投資情報、サポートなども含めて、自分の投資スタイルに合う会社を選ぶことが大切です。

NISAを始めるなら証券会社はどこでも同じですか?

同じではありません。NISAを利用できる証券会社でも、取り扱っている商品や積立サービス、ポイント制度などが異なります。購入したい商品が決まっている場合は、その商品を取り扱っているか確認しましょう。

証券会社の口座開設にはお金がかかりますか?

口座開設料や口座維持費を無料としている証券会社もあります。ただし、サービス内容や手数料体系は会社によって異なるため、申し込み前に最新の公式情報を確認してください。

証券会社を途中で変更できますか?

証券口座そのものは複数の金融機関で開設できます。ただし、NISAについては金融機関の変更に一定の手続きがあります。NISAを利用している場合は、変更時期や保有商品の取り扱いなどを確認してから手続きを進めましょう。

証券会社を選ぶときに一番重要なのは何ですか?

人によって異なります。まずは自分が投資したい商品を明確にし、その商品を取り扱っているか確認しましょう。そのうえで、手数料、NISA、アプリ、情報サービス、サポートなどを比較すると、自分に合った証券会社を見つけやすくなります。

初心者向け証券会社の選び方まとめ

証券会社を選ぶときは、「有名だから」「手数料が安いから」という一つの条件だけで決めるのではなく、自分の投資目的に合っているかを確認することが大切です。

まず、国内株式、外国株式、投資信託など、自分が何に投資したいのかを決めましょう。

そのうえで、取扱商品、手数料、NISAへの対応、スマートフォンアプリ、投資情報、ポイントサービス、銀行との連携、サポート体制などを比較します。

特にNISAを利用する場合は、制度に対応しているかだけでなく、自分が購入したい商品が対象になっているかを確認することが重要です。

また、証券会社を選んだ後も、投資は自己責任で行う必要があります。株式や投資信託などは価格が変動するため、利益が保証されているわけではありません。

投資初心者は、証券会社選びと同時に、投資の仕組みやリスクについても学んでおくと安心です。

株式投資を基礎から体系的に学びたい場合は、ファイナンシャルアカデミーのような投資講座を利用する方法もあります。

株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー

証券会社は一度選んだら絶対に変えられないものではありませんが、NISAなど長期利用するサービスについては、最初に各社の特徴を比較しておくとよいでしょう。

自分に必要なサービスを整理し、無理のない投資計画を立てたうえで、自分に合った証券会社を選びましょう。

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